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AIR、CLANNAD、リトルバスターズ!、Angel Beats!――Keyサウンドを支えるアーティスト大集合の「KSL Live World 2010 - way to the Kud-Wafter -」

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 昨年設立10周年を迎え、今年は6月25日にPCゲーム「クドわふたー」を発売、4月から放送中のアニメ「Angel Beats!」(以下、AB!)も関連CDがオリコンTOP10入りを果たすほどの大人気と、設立20周年に向けて勢いに乗るビジュアルアーツのKeyブランド。

【表:当日のセットリスト】 【画像:各アーティストのライブシーン】

 ゲームミュージックでも圧倒的な人気を誇る同ブランドのサウンドを結集させたお祭りライブ、「KSL Live World 2010 - way to the Kud-Wafter -」が5月21日・22日、ディファ有明で開催された。

 ディファ有明での同ブランド開催イベントは2008年5月4日の「OTSU#02 - Organized Trance Sequential Unit -」以来となるが、今回は21日に1回、22日に昼・夜の2回と、合計3回を開催し、およそ5000人の鍵っ子(※Key作品のファンのこと)を動員した。この記事では、21日の模様をお送りする。

●いつも通りの人だかり

 現地へ到着すると、最初に目を引くのは物販を求めて並ぶ長蛇の行列! 当日の販売物の多くがイベント限定販売のグッズで、中には早々に完売してしまった商品もあり、改めてKeyの人気を感じさせられる。

 さらに、会場にクドわふたー仕様の痛車が登場すると、早速それを取り囲んで撮影会が始まる場面も。開幕に向けてどんどんテンションが高まるファンに対して、ビジュアルアーツ代表取締役の馬場隆博さんが日ごろの応援に対する感謝のメッセージを述べるサプライズもあり、大歓声が沸き起こったところでいざ開場となった。

●スタートを飾るのはもちろん……!

 開演前には影ナレにて「リトルバスターズ!」(以下、リトバス)のヒロインの1人、能美・クドリャフカを演じる鈴田美夜子さんからお約束事(イベント中の録音・撮影の禁止など)の連絡。たどたどしく話すクドにほっこりして開演を迎えたライブは、今や着ぐるみ声優としても大活躍の鈴田さんによる「one's future」(クドわふたーOPテーマ)を皮切りに、まずはリトバスパートへ!

 笹瀬川佐々美の衣装で登場した民安ともえさんの「猫と硝子と円い月」、人前で歌うのは初めてという二木佳奈多のキャラクターソング「raison」を披露したすずきけいこさん、そしてリトバスのメインテーマを歌うRitaさんによる迫力のライブパフォーマンスと、スタートから熱気が溢れんばかりの勢い!

●続いて出産から初舞台となるLiaさんの登場

 一転して始まったCLANNADパートでは茶太さんが「メグメル」、「オーバー」、「影二つ Mintjam.ver」といった、切なくもどこか温かい楽曲で観客たちを癒してKeyサウンドの多彩さを存分に感じさせ、それに続くKeyを代表する歌姫・Liaさんが会場にいる全ての人々から出産&復帰を祝福されながら、美しく透き通ったソプラノを響かせた。

 感動の余韻に浸っている中、Liaさんがステージに呼び込んだのは多田葵さん。それぞれLiaさんがAB! のOPテーマを、多田さんがEDテーマを担当しているだけあって関係も近しいようで、Liaさんが多田さんの口癖を真似するなど、仲良しトークを見せつけた。

 フルコーラスで歌うのは今日が初めてという多田さんが「Brave Song」をしっとりと歌い上げた後は、ステージ上のスクリーンにGirls Dead Monster(※AB! の作中に登場するバンド。以下、ガルデモ)のロゴが! 今か今かと待ちきれない観客の大歓声に迎えられてステージに飛び出してきたのは、ガルデモの2代目ヴォーカルであるユイの歌を担当するLiSAさん。

●白熱のガルデモパート

 ステージを縦横無尽に駆け回りながらの「Thousand Enemies」、LiSAさんの歌声と観客の大合唱が1つの楽曲となった「Crow Song」、汗だくになるのを全くためらわず、手を伸ばせば観客と触れ合えるような超至近距離で熱唱した「Alchemy」と、「今、一緒に過ごす時間を、世界で一番楽しもうじゃないか!!」というMC通り、全力のステージングで最高の興奮を巻き起こした。

 まだまだ続くAB! パート。お次はガルデモの初代ボーカル、岩沢の歌を務めるmarinaさんの出番だ。事前のMCで「今日は岩沢さんと一緒になって歌いたいと思います」と語って歌ったのは「My Song」。アニメ本編第3話の岩沢とシンクロするかのように、ともすれば消えてしまうんじゃないかと思うほど儚く、優しく歌ってくれた。

●麻枝さんも参戦

 そしてAB! パートのトリを飾ったのは、Keyが世界に誇る才能の塊、麻枝准さん。御年35歳にして初のバンドデビュー(※Keyの10周年イベントではアコギ1本の弾き語り形式でステージに登場)という麻枝さんは「お耳汚し失礼しますが、お付き合いください」と前置きしつつも、プロの歌手に勝るとも劣らない、情熱たっぷりの熱い叫びを轟かせる。

 ライブも終盤に差し掛かり、MC役を務めたRitaさんと、これまたKeyが世界に誇る作曲家、折戸伸治さんの2人がLiaさんを再びステージに招き、今年で10年の月日を経たKeyとLiaさんの出会いについて明かした。

●KeyとLiaさんの出会い

 Liaさんがアメリカ・LAで活動していたころに、ビジュアルアーツの渉外担当がかけた1本の電話から物語は始まる。歌の仕事をお願いしたいと考えていた折戸さんは、Liaさんの「今アメリカにいるんですけど……」という答えに二つ返事で僕らが伺います! と即答。I'veサウンドの立役者としても有名な高瀬一矢さんを伴って渡米した折戸さんは、レコーディング前日に、あるホテルのロビーでLiaさんと初対面した。

 傑作「AIR」の主題歌「鳥の詩」のレコーディングは、ただでさえ高難度であるにも関わらず、収録1週間前に楽曲素材を受け取ったということも相まって、Liaさんでさえも苦戦していた。しかし、収録前日、高瀬さんによる「大丈夫。明日、キーボードに合わせて歌えばいいから~」なんてのほほんとした反応でリラックスできた中、ハリウッドでも名高いパラマウント・スタジオで収録されたそうだ。

「ビジュアルアーツさんからの電話が無ければ、今私はここに立っていないですからね。鳥の詩も違う人が歌っていたかもしれません(笑)」。笑顔でそう語るLiaさんだが、実際に想像するとちょっとドキドキさせられる。

●そして感動のラストへ

 MCの2人がステージから下がると、ステージに立つLiaさんはKeyと過ごした月日を慈しむかのような、優しい笑みを浮かべる。そのまま「時を刻む唄」のイントロに合わせて力強い、歌手の表情へ切り替えてライブのラストスパートをリードしていく。ライブの締め「My Soul, Your Beats!」からアンコールを受けての鳥の詩では、10年間自分を支えてくれたファンたちへ捧げるように、最高に気持ちよさそうな笑顔を覗かせながら熱唱し、ステージを後にした。

 アンコール2曲目は「だんご大家族」。茶太さんの心地よい歌声に合わせての観客による大合唱と、会場壁面を覆う、夜空をイメージしたライトアップによって、フロアーが1つになる。そして、フィナーレを飾るのは再び登場の鈴田さんによる「one's future」だ! 天井から色とりどりの風船が落ちてきて、観客が四方八方へ飛ばし、1つになったフロアーを鮮やかに彩った。最後は出演者総出でファンのみんなに感謝し、そのお返しとばかりに観客たちからも「ありがとう!」と伝え、互いにいつかまた会える日が楽しみでならない素敵なイベントは幕を迎えた。


配信元: Yahoo!ニュース (2010/6/15 17:29)